家のリフォームの中でも、「スケルトンリフォーム」は、骨組みだけを残してすべてを解体し、間取りや設備を一新する大規模な改修です。その「費用」は通常の改装よりも高額になりがちですが、理想の住まいを実現できる魅力があります。今回は、スケルトンリフォームの基本と費用相場について解説します。スケルトンリフォームは、内装、設備、配管などを全て撤去し、建物の構造体(骨組み)だけを残す工事です。これにより、間取りを自由に設計し直したり、給排水管や電気配線といったインフラ設備も最新のものに交換したりすることができます。一般的な戸建て住宅のスケルトンリフォーム費用は、坪単価で30万円から80万円程度が目安とされています。例えば、30坪の住宅であれば、総額で900万円から2400万円程度かかることが多く、これは建物の広さ、構造、築年数、使用する建材や設備のグレードによって大きく変動します。費用の内訳は、既存建物の解体・撤去費用、構造補強費用、給排水・電気・ガスなどのインフラ工事費用、新しい間取りの壁や床、天井などの内装工事費用、そしてキッチンやお風呂などの設備費用、さらに設計費用や諸経費などが含まれます。スケルトンリフォームは、新築同様の自由な設計が可能となるため、住む人のこだわりを最大限に反映できます。費用は高額ですが、新築を建てるよりも抑えられる場合もあり、既存の立地条件を活かしたい方にとっては非常に魅力的な選択肢です。