「このマンションに引っ越してきて数年。壁紙が古びてきて、なんだか部屋全体がどんよりしている…」そんな思いが募り、ついに一大決心!自分で壁紙を張り替えることにしました。一戸建てのDIY経験はありましたが、マンションは初めて。近隣への配慮や管理規約など、少し不安もありましたが、生まれ変わる部屋を想像しながら、私のマンション壁紙DIY奮闘記が始まりました。 まずは、管理会社に連絡して、壁紙の張り替えが可能か、何か規制があるかを確認しました。幸い、専有部分の壁紙張り替えは特に問題ないとのこと。一安心した私は、すぐに壁紙選びに取り掛かりました。マンションなので、結露対策も兼ねて調湿機能付きのシンプルな白系の壁紙と、リビングの一面だけアクセントになるグレーの壁紙を選びました。 作業当日。事前に、共用部の廊下やエレベーターに傷がつかないよう、しっかりと養生をしました。これがマンションDIYの鉄則だと思い、念入りに準備。古い壁紙を剥がす作業は、想像以上に時間がかかりました。特に、古い糊が残っている部分は、壁紙剥がし用のスプレーを何度も使い、ヘラで丁寧にこそぎ落としました。マンションの壁は比較的平滑でしたが、それでも小さな凹凸を見つけ、パテで修正する作業も行いました。 いよいよ新しい壁紙を張る作業です。今回は生のり付き壁紙を選んだので、糊を塗る手間がなく、とてもスムーズでした。壁の高さに合わせて壁紙をカットし、裏紙を少しずつ剥がしながら、上から下へと空気を抜きながら張り付けていきます。広いリビングの壁は、一枚一枚が重く、途中で心が折れそうになりましたが、夫に手伝ってもらい、なんとか二人で協力して張り終えることができました。角の部分やコンセント周りは、カッターと定規を使って慎重に切り落としました。 作業は二日間かかり、肉体的にはかなり疲れましたが、すべてを終えて生まれ変わった部屋を見た時の感動は忘れられません。以前のくすんだ壁紙が、明るく清潔感のある空間に変わり、部屋全体が広く感じられるようになりました。何よりも、自分たちの手で作り上げた空間だと思うと、愛着が湧き、より一層このマンションでの生活が快適に感じられます。マンションでの壁紙DIYは、事前の準備と計画が大切だと改めて実感した経験でした。