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古民家再生!壁紙DIYで新築のように
築50年の古民家を購入し、リノベーションに挑戦した時のことです。建物自体は味があり気に入っていたのですが、いかんせん内装は古びていました。特に壁紙は、日焼けやシミが目立ち、ところどころ剥がれている状態。予算の都合もあり、できるところは自分でやろうと決意し、壁紙の張り替えをDIYで行うことにしました。まず初めに直面したのは、古い壁紙の剥がし作業です。長年の汚れが蓄積されており、剥がし液を使ってもなかなか手ごわい箇所もありました。特に、漆喰壁に直接壁紙が張られている部分は、下地を傷つけないように細心の注意を払って作業を進めました。埃も舞い上がるため、マスクとゴーグルは必須です。この下地処理だけで数日を要しましたが、この工程を疎かにすると、どんなに良い壁紙を張っても仕上がりが悪くなるということを痛感しました。次に、壁紙選びです。古民家の雰囲気を残しつつ、現代的な快適さを加えたかったので、シンプルながらも少し素材感のある織物調の壁紙を選びました。一部の部屋には、アクセントとして和風の柄が入った壁紙も取り入れ、空間に変化をつけました。自分で選んだ壁紙が届いたときは、いよいよ始まるという高揚感でいっぱいでした。張り替え作業は、リビングからスタート。広い面積を均一に張るのは想像以上に集中力が必要でした。特に、長い壁紙をまっすぐに張り付けるのが難しく、最初は斜めになってしまうことも。しかし、一度剥がしてやり直せるのがDIYの良いところ。生のり付き壁紙だったので、何度か修正を重ね、なんとかきれいに張ることができました。窓枠やコンセント周りの切り抜きも、少しずつ慣れていき、最終的には納得のいく仕上がりになりました。この古民家リノベーションにおける壁紙DIYは、想像以上に大変な作業でしたが、その分、完成したときの喜びはひとしおでした。古びていた部屋が、明るく清潔感のある空間に生まれ変わり、まるで新築のようになったのです。友人や家族が訪れるたびに「本当に自分でやったの?」と驚かれるたびに、達成感がこみ上げてきます。壁紙DIYは、単なる作業ではなく、住まいに対する愛着を深める素晴らしい体験だと実感しました。